
フライブルク大学は、名古屋大学にとってヨーロッパで最も歴史のある、最も緊密なパートナーです。2023年11月、両大学はこの関係を最高レベルで正式なものとし、名古屋大学はフライブルク大学をヨーロッパにおける戦略的パートナーに、フライブルク大学は名古屋大学をアジアにおける戦略的パートナーに、それぞれ相互に指定しました。この相互の約束は、50年を超える信頼と協力の積み重ねの上に成り立つものであり、今日、2026年6月に開設された「名古屋大学フライブルクキャンパス」として、最も明確なかたちで結実しています。
半世紀を超える協力の歩み
このパートナーシップの起源は、両大学の経済学部が協力を始めた1972年にさかのぼります。以来、両大学の関係は着実に深まってきました。2010年には、名古屋大学がフライブルクに「名古屋大学ヨーロッパセンター」を設置し、同センターはフライブルク高等研究所(FRIAS)内に置かれました。この拠点を基盤として、FRIASと名古屋大学高等研究院(IAR)は複数回にわたる共同研究プロジェクトを実施し、物理学・経済学・法学・化学の分野で共著論文を生み出してきました。これらの成果が、のちの戦略的パートナーシップを支える学術的な土台となっています。
ヨーロッパセンターからフライブルクキャンパスへ
この関係は、名古屋大学の国際戦略「グローバル・マルチキャンパス」構想のもとで、大きく前進しました。2026年6月、フライブルク大学のクリーグルシュタイン学長と名古屋大学の杉山総長は、名古屋大学フライブルクキャンパスを開設しました。これは、両大学の学生・研究者が、単なる訪問者としてではなく、ひとつの共有された学術コミュニティの一員として、共に集い、学び、研究成果を発表するための、フライブルク大学内の恒常的な拠点です。
共有する研究の重点分野
名古屋大学とフライブルク大学は、互いに補い合う強みと、共通の目的意識によって結ばれています。持続可能性研究(サステナビリティ研究)は両大学に共通する重点分野であり、このパートナーシップの中核をなすとともに、医学、人文学、自然科学における協力もあわせて進められています。近年の共同研究は、循環経済(サーキュラー・エコノミー)から、2026年に更新された医学分野のジョイント・ディグリー・プログラムにまで及び、両大学にまたがって次世代の医師・医学研究者を育成しています。
関連情報
- 名古屋大学 — Nagoya University signs new Strategic Partnership Agreement with the University of Freiburg(英語)(2023年11月)
- フライブルク大学 — The University of Freiburg and Nagoya University agree on a joint doctoral programme(英語)(2026年6月):グローバルキャンパスの開設とジョイント・ディグリー・プログラムの更新について
- 名古屋大学グローバル・マルチキャンパス推進機構(GMC)(日本語) — 名古屋大学の国際マルチキャンパス戦略